展示会などで問い合わせの多かった質問を掲載しております。
回答は一般的な内容になりますので、個別についてはお問い合わせください。
そもそも「プラスチックの染色」って何ですか?
- 繊維染色の技術から㈱ムラカミが開発研究した技術です。
成形後のプラスチック部品をご希望の色に染料で着色します。
塗装とはどう違いますか?
- プラスチック部品を成形後に着色することでは同じですが、技法が違います。
塗装は塗料を部品の表面にコートすることで色が着きます。
染色は染料が樹脂の内部に少し浸透することで色が着きます。
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塗装に比べてメリットは?
- 塗装のような塗膜がないので、塗膜の剥がれ落ちがありません。
同じように塗膜がないので、厚みや寸法の変化もありません。 - 塗装ができない樹脂でも、多くの場合染色が可能です。
- 数量が多い場合は、塗装よりコストメリットが出る場合が多いです
- 鮮明な色に染色が可能です。。
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塗装に比べてデメリットは?
- 塗装のように黒色から白色にはできません。
主にナチュラル色やアイボリーなどの薄い色から染めることになります。 - 塗装は塗膜があるので、樹脂表面のキズも隠しますが、染色では隠れません。
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材料着色との違いは?
- 材料着色は成形前の樹脂(ペレット)に顔料などを練り込んで着色します。
- 材料着色は成形が終わった時点で、すでに樹脂部品には色が着いています。
染色はそれとは逆で成形時ではなく、成形後に着色する技術です。
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材料着色に比べてメリットは?
- 材料着色は大量生産に向いていますが、染色は少量生産時にトータルコストを削減することが可能です。
- 試作から量産まで染色で対応が可能です。
- 必要な色を、必要な数量だけ、必要なタイミングで染色できます。
- ナチュラルで成形することで成形機の色替えが不要。成形機の効率化に寄与します。
- 材料着色済みの在庫部品をなくすことができます。
- 材料着色で着色成形した部品の染色も可能です。
- 切削部品や3D造形品の着色にも最適です。
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材料着色に比べてデメリットは?
- 染料は耐光性が弱いため、長期の野外使用には適しません。
- 大量生産時にはコストメリットがなくなる場合があります。
- 耐薬品性などが弱くなる場合あります。
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どんな樹脂が染まりますか?
- 次のほとんど全部の樹脂が染色可能です。
汎用樹脂・エンプラ樹脂・スーパーエンプラ樹脂・フッ素樹脂などです。
ただ、メラミン樹脂・ユリヤ樹脂は染まりません。
また、ABS系・AS系は樹脂の性質上、曇りやムラが出る場合があります。
オレフィン系樹脂(PP・PE・UPEなど)は濃く染まらない場合あります。 - フッ素樹脂についてはお問い合わせください。
納期までの日数を教えてください。
- 通常15日実働が目安となります。
お急ぎ時はご相談ください。 - 試作や試験染色の場合は、3~4週間いただく場合があります。
染色の安全性は?
- 弊社が使用している染料は膨大なテキスタイル用染料からセレクトしています。
そのため人体に対して無害で安全なものです。
素肌や手に触れる用途にも使用いただけます。 - SDS発行可能です。
RoHSⅡ・REACHにも該当しません。不使用保証書発行可能です。 - 食品衛生法については、青色UPEと黒色(三原色構成)POMが規格基準に適合しています。
※POMについては、100℃以下の使用、アルコールを含まない食品での使用
その他の樹脂についてはお尋ねください。
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試作について教えてください。
- 試作は原則的に有償になります。
樹脂の種類と必要個数とご希望の色をお伝えください。 - 必要な個数+2~3個多い目に送っていただければ調色可能です。
- ご希望通りの結果にならないことがあることをご理解ください。
- 試作の要点は以下の3点です。
(1) 樹脂自体が染色可能かどうか?
(2) ご希望色への調色が可能かどうか?
(3) 治具作製の必要があるかどうか?
変形や悪影響はないですか?
- 樹脂の耐熱温度以下で染色しますので、基本的には変形しません。
ただ、樹脂の種類や形状によっての例外もあります。 - 染色後にゲートやウエルドが目立つ場合があります。
- 樹脂の強度や物性の変化も基本的にはありません。
色指定が必要です。調色は可能ですか?
- 弊社は調色も得意としております。
調色用に余分2~3個か端材を同封ください。 - DIC・PANTONE・日塗工などのカラーカードか、カラーチップなどでご指定ください。
- 樹脂の種類や元の色などでご希望の色にならない場合もあります。
染色はどんな色に染まりますか?
- 元々が透明な樹脂は、透明感のある赤や黄色や青色になります。
元々が透明な樹脂でも黒色の場合、透明感はなくなります。 - 元々が白や半透明の樹脂の場合は、それに色を足したように染まります。
- 染色は色の足し算になります。元々の色より薄く染めることは出来ません。
透明な樹脂を白色にできますか?
- 染料自体に白色がないため不可能です。
グラデーションは可能ですか?
- 基本的には全体染めなので、グラデーションは出来ません。
部分染色は出来ますか?
- 基本的には全体染めです。
ただ、樹脂の種類や形状によっては部分染色可能です。 - ボトルなど容器の場合、形状によっては内側を染めないことも可能です。
詳しくはお尋ねください。
大きさはどのくらいまで染色可能ですか?
- 最大は約600mm×650mmで容量は400L
- 最長はパイプや棒状のもので1000mmです。
詳しくはお尋ねください。
ガラス繊維入りの樹脂でも染色できますか?
- ほとんどの場合は可能です。
金属部品がインサートされた成形品は問題なく染まりますか?
- 問題なく染まります。
金属部分は染まらず元のままで、樹脂部分だけ染まります。
最小数は何個から対応できますか?
- 試作や3Dなど1個からのご依頼も受け付けております。
- 数量が少ない場合は、1バッチあたりの染色代になります。
試作や量産ではどれくらいの費用が掛かりますか?
- 樹脂の種類、形状、大きさ、数量によって変わります。
お見積り希望の場合は、図面などで情報の提供をお願いします。 - 治具作製が必要な場合は、実費いただくことがあります。
- 個別梱包などで別途梱包費用が発生する場合もあります。
よく依頼のある染色理由は何ですか?
- 同一形状の部品を色分けによって区別することです。
- 切削部品や塗装のできない樹脂の依頼もあります。
- 真空成型前の板を染める依頼もあります。
- エンプラやスーパーエンプラに色を付けて欲しいという依頼もあります。
- 最近では3D造形品の染色依頼もあります。
染色液を買ったら自分で染められますか?
- 色分けなどが目的の大まかな染色なら可能です。
- 樹脂の種類も限定されます。
- 色ムラや白残りなく美しく仕上げることは難しいかもしれません。
- 弊社のオリジナルな染色装置で染めたものとは同じ品質にはなりません。
趣味の店や量販店で売っている染色液との違いは?
- 他社製品について詳しくお伝えすることは出来ません。
ただ、弊社の染色液については次のことは言えます。
(1) 一般的に「キャリア」と呼ばれる塩素系の染色促進剤(クロロベンゼンなど)は 入っていませんので強い臭いもありません。
(2) 弊社の染色液は無害で安全ですのであらゆる用途にご使用いただけます。
支払方法は?
< 法人様の場合 >
- 通常、ご依頼先様のお支払い条件をお聞きしています。
- 商品の納品時には納品書をお付けします。
- ご依頼先様の締め日をお教えください。締め日に請求書を発行しまして郵送いたします。
- お支払いの期日に銀行振り込みいただきます。
< 個人様の場合 >
- 代引きなどお支払い条件をお聞きしまして、郵送いたします。